「断る」
 ゆう子の言葉が終わらないうちの即答だった。驚いたゆう子が肩を揺らしながら、友哉から少し体を離した。友哉はベッドの端に座っていて、ゆう子はベッドに寝転びながら、不真面目な態度で喋っていた。
「なんで、簡単でしょ。テロに比べたら」
「毎日起こる殺人事件はスルーして、なぜ、痴漢冤罪の男を助けて、その男を貶めた女をこらしめないといけないんだ」