「利恵を口説くのに必死だ。生まれてから一番、必死になっている」
「嘘ばっかり」
「これで嘘に見えるなら仕方ない。島でも買うしかないな」
 そう言って、腰に手を回すと、
「人が見てないなら好きなだけ触っていいよ」
と利恵が笑った。

 翌日、ゆう子は新宿の公園に行き、大河内忠彦の前に立った。