彼は毛布にくるまり寝ていて、ゆう子が目の前に立っているのに気づかない。まるで無防備だった。
「大河内さん、これをどうぞ」
 顔にマスクをしているゆう子が、デパ地下で買ってきた惣菜とサンドイッチ、そして有機野菜ジュースを彼の顔の前に置いた。
「女優の奥原ゆう子さんか。本当にきたんだ」