「とことんやれば偽善にはなりません。私と結婚して、もう就職ができない私を守り続ける。痴漢冤罪や他の無実の人たちを救い続けて彼ら彼女らを騙した人間を裁き続ける。あなたが敏腕弁護士になるか、あなたの強い彼氏と一緒に。だけど、彼氏はデパ地下で買い物ができないくらい疲れているようですよ」
 大河内はそっと、視線を公園の一角に投げた。そこにはベンチがあり、友哉が座っているのが見えた。新調したての青いスーツを着ているが、着替えてないのか皺が入っている。ノーネクタイ。