ゆう子が、そっと友哉の左手を握ると、友哉は深呼吸をするように息を吐き出し、目を閉じた。
「おまえの三年の記憶の中に、その右手で俺の手を握っているシーンはないか」
「うーん、ないけど」
「そうか。なんかほっとするんだ」
「じゃあ、今度から寝る時に手を握って寝るね。できるかな。そんなロマンチックな行為」
「頑張ってくれよ」
 友哉は静かに笑い、