「疲れて寝てしまった。一瞬、緩んだ。気が緩んだ。それを見た女は、愛がないセックスをされたと思った。ポルノ小説にあるようなセックスを一晩中やって、彼女が死ぬほどエクスタシーを得て、シャワーにも行けずに寝てしまって、それを俺は彼女が起きるまで、ずっと看病するように見ていないといけなかった。ずっと、そうしてきた」
「そ、そんな男の人、いないよ」
「ずっとしてきた。一度だけdotsいや、二度か、三度か、気が緩んで寝てしまった。律子はパートに行くのが遅れた。奈那子は遊ばれたと不意に思ってお金を盗んでいった。すべて俺が、ほんの一瞬、自分のために寝てしまったから」