「だから、わたしとの後も朝まで起きてるの? 体に悪いよ」
 ゆう子はそうたしなめるが、友哉は頭を抱えたまま、口を閉ざしてしまった。
「女はセックスするのはもちろん、一緒に食事をするだけで金がかかると分かって、律子に対しても冷めてきた。その頃に、お金を一円も欲しがらない女が現われた。それでも彼女を信用できなかった俺は、一緒に温泉地で暮らそうって提案したんだ。逃げ場所もお金がかかるイベント会場も店も何もない山奥の。彼女はそれに頷いたが、もともと束縛されるのが嫌いだった彼女がいなくなったのは当たり前だった。彼女が消えて当たり前の提案だった」