「彼女、デートに誘っても断るから、全部知りたかった。部屋の様子も見たかったなあ」
「ひい、変態ストーカー」
 ゆう子が思わず、男から目を逸らした。
「君は利恵の腕時計が壊れた瞬間に、どこかに逃げるべきだった。頭の弱い男だ」
 友哉がけだるい表情に戻って、少しだけ笑った。そして公園の入口に視線を投じた。そこには桜井真一が立っていて、ゆっくりと歩いてきた。右腕の伊藤大輔も一緒だ。