「あらん。小物相手ならAZはいらないのね」
 ゆう子が失笑した。
「さっき利恵から君が早退したって報告があったんだ。倉持くんだったかな。後ろ」
 彼が振り返ると、桜井真一と伊藤大輔がもう、挟むように寄っていて、逃げ場はなかった。
「公安の桜井といいます。容疑はたくさんあるが、まずは奥原ゆう子ちゃんの太ももを盗撮した迷惑条例違反の容疑だな」
「桜井さん、だんだんジョークが上手くなってきたぞ」