三十名ほど座れる店内の半数は日本人。
「すみません。ここにいる日本人は何かの団体ですか」
 一番近くに座っていた初老の男に声をかけた。
「アウシュビッツを見学に行くツアーです。この後、列車に乗ってね」
「あれがdotsそんなに人気なんですか」
「ここからは遠いし、人気でもない。君はこの国の美しい町を見に来たのかな」
 初老の男は眉間に皺を寄せた。