「律子と俺の何を知ってるんだ?」
「ほぼ全部。でもそんなに難しい夫婦じゃなかったですよね。普通に結婚して、出産したらセックスレスになって、先生が浮気したのかな? そしてケガをしたら、介護が嫌で別れた。今の日本ならよくある話ですよ」
「信じられない」
 友哉は大きなため息を吐いた。
「教えすぎだ。あの銀色の奴」
 トキのことだった。銀色のバイクスーツのような服を着ていて、「友哉様の時代で言うタイムマシンを潜る時に着る耐久スーツ」と言っていた。