「銀色の服を着たイケメン」
 ゆう子が急にだらしない顔になったのを見た友哉が、毒気を抜かれて、彼女に見入っていたら、そのサングラス越しの視線を感じたのか、
「あなたもイケメンですね。でも、わたしはあなたの顔だけじゃなく、すべてを愛し、一緒に残りの人生を謳歌します。愛こそはすべて」
と、芝居がかった言葉を作った。
「君は女優だよね?」
「はい。下手くそでしたか」
「ふざけてるよね。記者会見からずっと」
「見たんですか。ふざけてません。真面目になればなるほど、真剣になればなるほど、そう言われるの。だけど今のは小芝居」