「なんでもいいよ。君と付き合うわけじゃないから」
 友哉がそう言い切ると、ゆう子は少し不機嫌そうに、
「おじさんでもセンスがあって素敵。わたしの王子様、御主人様、または夫になるひとだって分かりました」
と投げやりに言った。友哉も「おじさん」と言われて、
「そうか。鼻の穴に指を入れて惚れられたのは初めてだ。久しぶりにもてた」
と言った。棒読みだった。
「すごい。作家さんって美女の前でかっこつけないんですね」
 真顔で驚いている。友哉は彼女の一喜一憂に付き合わずに、