「俺の過去を教えてもらって、俺に衝撃の片想いなんだな。それはいったん置いておこう」
と言い、両手をテーブルの前に出し、落ち着くように促すと、「先生が落ち着いてください」と彼女に言われてしまった。
「金のことや俺たちの仕事の目的も知っているのか」
 一度、コーヒーを口に運んで、言われた通り、落ち着いた口調に戻した。
 友哉には、トキから受け取る予定の仕事の報酬、数百億円があった。
「知ってます」
「それが目的で、俺の女になるんじゃないのか。人気女優とはいえ、億万長者じゃないだろうし、歳をとれば仕事も辛くなる。俺の女になれば、余るほどの大金を手にするようなものだ。王様のお妃みたいにもなれるかも知れない。それが目的じゃないのか」