「目的、目的って、腹黒い女みたいに言わないでください」
「そんなもんだろ。女は」
「ひどいな。でも付き合ってないのに、まるで痴話喧嘩になってますね。嬉しい」
「俺も衝撃を受けている。片想い同士にしておこう」
「なんですか。その投げやりな告白。本当にむかつく。本も一冊読みましたが、女性不信の男の人が主人公でした。女嫌いですね」
 少し怒った表情を見せたら、目元が凛と張り、彼女の美しさに知性が伴った。
line美人秘書の域を超えているぞ。あのトキって奴、分かってて教えなかったのか。教えてくれていたら、テロとの戦いどうこうなんか簡単に説得できたのに、あの男、バカだな。あれで未来の世界のトップか。