「銀色のスーツの男にも言われたよ。感情がなくて頭が重傷ですねって」
「トキさんですか」
「これで精一杯だ。昔からだから、トキも君も勘違いをしている。大きく笑う笑顔が素敵な男が好きだと、好きな女の子に言われたことがある」
「それで?」
「それでふられたんだ。みなまで言わせるな」
「爽やかに笑ってばかりの人と目をまっすぐ見て喋り続ける人は詐欺師。男の人なら結婚詐欺かセックスが目的。だから、その彼女はバカ。でも先生も、昔はもう少し笑顔が多いキャラだったはずです」
 友哉の顔に露骨な険が出た。
「さらっと同性を軽蔑したのは面白いが、俺の昔とはいつ頃のこと?」