友哉が訊き返したが、トキは何も答えず、通話は終わった。
「奥原さん、ちょっと待て」
 友哉が頭を掻きむしる様子を見せると、ゆう子もその勢いを止めた。
「トキって奴に二人とも騙されているとか」
 また言ってしまう。他の女性だったら、すぐにベッドに運んでいるはずだと、友哉は自分自身を疑った。
「違うんだって。もう、どうでもいいよ。優しいも楽しいデートもいらないから抱いてよ。たんなる女嫌いでしょ。だからセックスだけでもいいから。つまり、ベッドで一緒に寝たいの」