「成田から一滴もお酒も口にしないでしょ。付き合いが悪い。つまんない」
「遊びにきたんじゃないからだよ。それに飲んでも、彼女じゃない女のバスルームは覗かない。そんな非常識な奴、滅多にいないよ」
「ずっと誠実そうなふりしてるよね。こっちは告白してるから、見たり触ったりしていいんだよ」
 だんだんと敬語がなくなっている。苛立っているようだ。
 部屋はジュニアスイートほどの広さで、近くと言っても数歩で行けるわけではなかった。