ゆう子はAZを取り出し、手慣れた様子で入力作業を始めた。急に立ち上がると、AZを持ったままバスルームに行き、すぐにリビングルームに戻ってきた。
「近すぎるからじかに見てきた。じゃあ、やります。わたしが転送のボタンに触れると、バスルームに飛びます」
「あ、はいdots
 ゆう子の生真面目な表情を初めて見て、子供みたいな返事をしていた。
「ちょっと待て」
「なんですか」