思わず口に出してしまう。すると、
「聞こえてます。今度はその辺のスーパーで買ってきます」
と、ゆう子の声が頭の中に響き、友哉が仰天した。部屋はジュニアスイートの広さで、ゆう子はバスルームにいる。
「わたしのことを想って喋ると聞こえてしまうから、注意した方がいいですよ」
 指輪と指輪を使った通信機能だった。友哉が、自分の左手の人差し指にはめてあるリングをまじまじと見つめた。