離婚をして、病院の近くのマンションで一人暮らしをしていたら、意外と快適で、「一人の方が気楽だ」と友哉は開き直るように考えていた。泣いたこともなく、半ば本心だった。
lineそうか、人は孤独の方が気楽なんだ。
 つくづくそう思った。
 そんな時にトキが現れて、動かなくなった足を治してくれたが、友哉は歩けるようになっても、律子に会いに行っていない。「奇跡的に治った」と喜び勇んで帰っても、「それでもやり直せない」と言われるような気がした。ただ、娘には定期的に会いたかった。
律子が許してくれず、友哉は短期間に妻、娘、恋人から見捨てられた形になった。