「西表島は虫が怖いから、宮古島くらいがいいかな。そこでイジメてほしい。昼間はビーチでゆっくりのんびり」
「なんでイジメるの?」
「お父さん、お疲れさんみたいだから。昼にソーラーパネルみたいに充電して、夜はその電力を発散」
「探りを入れたな。独身だよ。バツイチだが、子供は取られた」
「やった。ほとんど普通の独身だ」
 小さくガッツポーズを見せる利恵。それがかわいらしくて、手を握ると、彼女はすんなりと友哉の胸にもたれかかってきた。