「裸だから、ポケットに入れて逃げることができない」
 そう言って、微笑んだ。瞳は輝いていて、逃げる気がないのが知れた。

 午後六時。利恵が深い眠りに就いたのを確認し、ゆう子にきちんと通信してみる。リングを見ながら、話しかければいいのだった。通信を受けたゆう子は、
「今はだめです。もうすぐ帰るから、あとで部屋にきて。なんでもするから」
と言っただけで、通信を切った。