「そうか。日本にはあんまり凶悪な人間はいないんだな」
「劣悪な女はいっぱいいます」
 また意味深なセリフを吐く。
 友哉は、ゆう子の哲学は聞かないふりをして、応接室までテラーの宮脇と一緒に歩いた。エレベーターの中で、この女はセックスに良さそうだ、と友哉は考えていたが、指輪を使って彼女を洗脳する気はなく、それをやるときは悪徳のレベルが高い女と決めていた。そう、ま