応接室に入ると、中年太りをしている社長が迎えてくれた。貫禄はあるが佞姦な表情を見せていて、その額に汗をかいていた。冷房が効いている応接室は暑くはない。
 友哉は革が張られた高級ソファに落ち着きを見せながら座ったが、それは芝居で徐々に緊張してきた。
line嫌な予感がする。俺の人生ではこういう展開はまずいことが起こる
と、少々、自虐的に人生を振り返る。
 他人やそして友人にまで利用されてきた人生。もし、友人に悪意がなくてもその相手は『無責任』だった。