「社長のわりには度胸が無さそうに見えるし、暴力団にでも脅されてるのかなあ」
 友哉は、コーヒーを飲みながら、
「俺のお金は? 銀座で洋服を買いたいから早くして」
と富澤に訊いた。
「大金のようなので、少々お待ちください」
「大金? たった一億円ですよ。ここは田舎の地方銀行ですか」
「いやあ、参った。すぐに持って来させます」