「蛙の顔と言われただけで三億円か。それは嬉しい。俺の人生に初めて幸運の女神がやってきたか」
と笑った。
「俺は男」
「この辺りに天使みたいに舞い下りてるんだ」
 桜井は両手を挙げている頭のあたりを指差した。そして、
「そんなことはできないが、考えてもいいぞ」
と、どこか苦渋の決断を迫られているような顔で言った。