別れた妻との仲直りを少なからず願っていた友哉はがっかりしたが、すぐに気を取り直して、
「もう律子はあきらめたから、名前を出さないでくれ」
と言った。別れた女の名前を出されることを友哉は嫌い、トキにも、ディズニシーの女の名前を言うなと毒づいた。
「はい。それはよかった。わたしは耐える女なんで、どうぞその銀行員と楽しんでくださいね」
 ゆう子は嫌味を言ってから通信を切った。