戦いに疲れた時に、女性がゆう子だけなのは心もとなかったから、銀行で利恵を見た時に、この子とは仲良くなれないだろうか、と、ふと思ったのだ。
「なんか着替えたいな。ホテルに似合わない。まっすぐ地下鉄で帰る予定がまさかこんな場所に来るなんて」
 利恵が自分の洋服を見ながら、情け無さそうな表情を作った。そしてチラリと、一億円が入っている鞄を見た。帰る気はなさそうだ。付き合うことになったからだろうか、と友哉は思った。