敬語に言い直した彼は、もう一度、ベッドの上の友哉に頭を下げ、病室の机の上にある離婚届けに目を向けた後、
『なんてことだdots。何もかもが最悪だ』
 その後、絶句した彼、松本航はよろめきながら病室から出て行った。
 まさに背中も泣いていた。雪山で凍えているように震え、小さくなっていた。