『嘘だ。この部屋は特別室だ。大部屋が満室だからって、海外でウイルスに感染した患者を入れる部屋だ。そんな患者が天井に向けて血を吐いたんだ』
『作家の先生は考えすぎですね。安定剤を点滴するように、先生に言います』
 看護婦は携帯電話を取り出すと、担当医に友哉が錯乱していることを伝えた。
 医療用大麻を注入された友哉は、体が温かくなってきて、その後、頭がぼんやりしてくるのが分かった。