目の前の男もそうだ。三百億円もあるのに、彼の快楽と感動は桜井真一とケンカをした時のあのブラックジョークの掛け合いのようだ。男同士でする特別な話し合いが好きなのだろうか。とても楽しそうに敵かも知れない桜井真一と喋っていた。作家は編集者とそんな議論を飲みながらしているのか。そういえば南の島でぼうっと海を眺めていたいとも言っていた。そちらは孤独感が漂うがなんの夢だろうか。