「南の島のどこに行きたいの?」
 試しに訊いてみる。友哉が首を傾げ、
「沖縄だよ。石垣や宮古島の砂浜で落陽を見てるんだ」
と答えた。
「もっと離島に行くと、星の砂や貝を百円くらいで売ってるお婆ちゃんが座ってるんだ。方言で何を言ってるのかよく分からない彼女と昔の話をしたいんだ」
 ぼそぼそっと答える。だが疲れているのか口を閉ざした。