「利恵、仕事が終わってから観光しようね」
 友哉がそう言うと、
「なんの仕事?」
と首を傾げながらも、嬉々とした表情を崩さず、陽射に向かって顔を上げた。
「眩しい。ヤシの木、高級車、ルイヴィトン!」
 まさに、輝く笑顔を作った利恵を見たゆう子が、「かわいいねえ。なんで友哉さんと出会った時に彼氏がいなかったんだ。ありえないわ」と妙な愚痴を零した。