「学校とここがだよね? ホテルとはけっこう離れている」
「だんだん、慣れてきてるから、そんなに体力を失うことはないよ」
「まあ、確かにガーナラに慣れてきた感覚はある。事件当日、営業しているか聞いてみよう」
 コソコソ話していると、利恵が笑みを消して、少し苛立った表情を見せた。
 店内に入ると、初老のマスターが、「やあ、初めて見る顔だ。でもこの店は日本人の学生のたまり場だよ」と快活に笑った。ゆう子と利恵を学生だと思ったようだ。