美人だった母、奥原アンリはヒップのラインを強調した服装やミニスカートでわざと満員電車やバスに乗り、痴漢をやりたそうな男を探し、触ってもらって楽しんだ後、叫び声をあげ、その痴漢を駅員に引き渡すプレイを月に何度もやっていた。酔うとその話を楽しそうにする。「街は楽しい。頭の悪い男がいっぱいいる」と。なのに翌朝は、近所の子供たちのために、交通係りのパトロールに出かけていた。「ゆう子が交通事故に遭わないように」と、優しく笑っていた。