ゆう子がそう反論すると、また殴られた。平手ではなく拳を作っていた。
「なんて口のたつ子供なんだ」
「お母さんは、なんでわたしを殴るの?」
 歯が折れたような気がして、口の中に指を入れて、歯が残っているか確かめながら言った。
「あんたが子供のくせに、母親を批判するからでしょ」
「男のひとが悪いって、一方的に言うんだもん。疲れてるだけなのに、何が悪いのかわかんないもん」