凶悪な男と劣悪な女を友哉さんに退治してもらう。奴らがいなくなれば、わたしの勝ちだ。あの傲慢で自信たっぷりだった母に勝てるのだ。そんな途方もない夢を持った。
「ユートピア」
 ゆう子が虚ろな目でそう呟くと、友哉がまた、うんざりした顔をした。
「利恵にする話は今夜にするか」
「利恵さん、わたし、ユートピアを作るんだ」
「ユートピア?」