ゆう子が英語で、「ごめんなさい。気にしないで」とマスターに微笑みかけた。
「本当にあのテロリストを撃ち殺して消えた謎の日本人が友哉さんだったの?」
「そうだよ。殺人犯なのにネットでは逆に人気になってるから、わたしは悪い気はしてないよ。外交問題にもなってないね」
 ゆう子が笑った。
「アメリカがマークしていた過激派組織の一員だよ。それを片付けちゃったの?」
 利恵が、友哉の肩を揺するようにして掴んだ。