「なに人でもいいよ。足も治ったし、金ももらったし」
 ゆう子も「そうだね」と呟いた。
「三百億円はそのお金? つまり成功報酬なの?」
「そうだ。いくら体を治してもらったとはいえ、そんな危ない橋を渡るはずない。金があるからテロリストと戦うわけだ。この仕事が終わったら、その金で南の島でセミリタイヤだ。もし、俺が急に気が変わったら、おまえの銀行にある三百億円が消えてしまうかも知れない。だから一応、引き受けた仕事はする。本当にあるよね? おまえの勤めている銀行に」