毒気を抜かれた友哉はおかしそうに笑った。友哉は、桜井の正面のソファに座った。桜井と利恵が並んでいて、利恵が制服じゃなければカップルみたいだ。
 友哉が笑ったのを見て話が出来ると思ったのか、
「確かにあの日、ワルシャワに似ている名前の男がいた。ササキユウヤ」
と桜井が言う。利恵が思わず顔を上げたのを見て、友哉が目配せをして黙るように命じた。