晴香は、父が書いた小説が映画化になり、その映画にゆう子が出演すると思ったのだ。それはとても自然だ。
 しかし、今度は利恵の方が首を傾げている。友哉が小説家とは知らなかったのだ。
 それを見たゆう子が、「めんどくさいなあ」と言い、息を吐きだした。
「休養前の最後の映画でーす。わたしたち、ロケ現場に戻るね」
 そう嘘を言って、ゆう子が友哉と利恵に店から出るように促す。