「おい、晴香」
 ゆう子に背中を押されながら、娘に振り返る友哉。
「おまえ、もう留学したのか」
「違うよ。お金もないし、ただ、夏休みに先輩に会いにきたんだ。なんでハガキ、読んでないの?」
と言って、隣にいるショートヘアの女の子に目を向けた。
「ハガキ? その先輩、お酒飲んでるけど」
「中学の時の卓球部のOBで二十歳」
「そうか。とにかく早く日本に帰るんだ」