「もう帰る。お父さんと一緒にいたら不幸になるから明日には帰るよ」
「良かった。気を付けて」
「あのさ」
「なんだ」
「お父さんがいなくなってから、友達から晴香は優しくなった。笑うようになったってよく言われるよ」
 晴香には笑顔はなく、声色は落ち着いていた。