「さあ、洋服をプレゼントしたいんじゃないかな」
 利恵が店を見ながら言った。すると、入れ替わるようにマスターが出てきた。
「治安が悪いって? この店にいれば安全だ。だけど、あっちに行けば急に危険になる。皆知ってるから大丈夫だ。私は東京に行ったことがある。歌舞伎町の手前は安全だった。それと同じだ」
「ありがとう。学生の女の子をよろしく」
 友哉がそう言うとマスターは笑って店の中に戻った。