「桜井さん、利恵がいなかったら、この前と同じ展開になるよ」
「わかった。わかった。もう調べない」
 桜井は心底、困った顔をした。上との板挟みなのか。それとも好奇心が強く、自分で調べたのか。友哉には分からない。
「俺の話を、俺から聞いたことを誰にも言わないと信じて、良い情報を提供する。八月十五日、終戦記念日に、皇居の近くで爆発が起こる」