がらも、その自分の空気を読んでいない言葉に気づいていないほど、つまり悪意もなく、目が泳いでいるほどだった。しかし、気を取り直すと、近くにあったタオルを手にして、泣いているゆう子の顔を拭いた。
「な、なんだかわかんないけど、あれは事件を予知するタブレットなのね。じゃあ、娘さんをこのホテルに連れ込もう」
 利恵が床に転がっているAZを見ながらそう捲し立てた。狂ったように頷くゆう子。