これまでの会話から、同性の女嫌いなのは明白。この時代の女が嫌いだから、「わたしのような女もいます」と、俺に教えたいのかも知れない。そんな時は奇妙なほど物静かに美しい日本語でそれを実行しているからか、健気に見える。
 友哉がそんなことを考えていると、
「結局、松本涼子の写真集を持ってるんじゃない。そっちも偶然?」
と利恵が友哉を凝視した。