ゆう子が少しばかり目尻を釣り上げた。
「だ、だから、三百億円分のなにかの価値があるってこと」
 超有名人であるゆう子の怒りにオーラがあったのか、利恵がたじろいでしまう。
「友哉さん本人にでしょ。それでいいじゃん。友哉様、友哉様だよ。トキさんって言う未来の世界の君主のご先祖様なんだから、その価値が三百億円で、だからテロリストと戦ってくださいって話でしょ。最初、五十億だったんだよね」