怖いと言うよりも悩ましい面持ちでいる友哉を利恵が覗きこんだ。
「利恵、頼む。ここにコップがある。ゆう子も見てくれ」
 テーブルの上に利恵がビールを飲みほした空のグラスがあった。
「このコップが五分後に急にテーブルから落ちる。それはなぜだ?」
「わたしか友哉さんかゆう子さんが落としたから」
「俺たちは触らない」